バルブ崩壊をきっかけに、公務員という職業への人気は衰えることがありません。
だけどこれからAIがどんどん人の仕事を奪っていくし
今から就職って実際どうなの?このまま続けてていいの?
人生100年時代を生き抜くために、公務員を選んじゃいけない理由を解説します。
公務員という仕事のデメリット
- 異動ガチャで自分のやりたい仕事ができない
- 事務職を続けても成長がない
- サビ残なしはウソ
- 年収高いはウソ
- 転職しにくい
- 副業できない
- 精神を病む人が多い
- 年功序列の風習が抜けない
公務員という仕事のメリット
・リストラがない
・社会的信用が厚い
・結婚に有利
・比較的ホワイト企業
・共済年金はもらえる金額が多い
・友人関係は良好
・育休・産休がとれる
・毎年給料が上がる
・男女の区別がない
・福利厚生がしっかりしている
・社宅の文化がある場合もある
異動ガチャで自分のやりたい仕事ができない
公務員は国家公務員・地方公務員を問わず異動がつきもの。職場によりますが3年~5年スパンで部署異動し、まったく違った業務につきます。
もちろん理由があっての事ですが、異動する職員としては今までの経験がまったく役に立たない仕事を一から覚える苦労があり、覚えてきたところでまた異動の繰り返しが待っています。
公務員における異動=ほぼ転職というくらい仕事内容が違く、異動ガチャなんて揶揄されますが例えば
生活保護のワーカー 児童相談所 学校・公共施設の管理 イベントの計画 税金の差し押さえ
昨日まで住民票を作っていたと思ったら、一週間後から急に身寄りのない仏様を火葬してお骨を抱えてたり、銀行に預金差し押さえに行ってたりするわけです。
やりたい事があって入職しても、思っていた業務につけず辞めていった人も多くいます。
事務職を続けても自分の成長がない
公務員に限らず事務職のジレンマですが、毎日デスクワークをこなしても自分に成長はありません。
慣れればいくらか作業は早くなるでしょうが、例えば入社1年目の新人と30年目のベテランも同じ仕事をしますし、生み出す成果も変わりません。
30年培ってきた分の仕事の質とかはまったくないわけですね。だけど年功序列で給料は増えるし、なんならやりたくない仕事は下に押し付けて楽をしたりするわけです。(そんな悪い人は少ないです。)
サビ残なしはウソ
一般の会社員に比べて公務員の仕事環境はいくらかホワイトとは思われますが、サービス残業はやっぱり存在します。
過労死ラインなんて簡単に飛び越える残業をこなす部署もあります。これはコロナ禍の厚労省などでかなり明るみになっていると思われますが。
残業を沢山するのは立場上マズいので、月何十時間までしか申請できない(超えたらサービス残業)、残業減らす姿勢を見せるために〇曜日は残業ダメとかの決まりがあったりしますが、働かざるをえない職員もいます。
年収高いはウソ
公務員の給料は、一般の会社員の年収の中央値を元に算出され、毎年改定されています。
平均を取っているので、年収は高いわけはないですね。
自治体や地域手当によっても変わりますが、私の場合入社数年は手取り月収15万前後、残業なしで月20万円届くのにはたぶん10年以上かかります。
転職サイトなどで高めの年収が書かれたりしますが、公務員は辞める人が少ないので一般の会社に比べ職員の平均年齢がかなり高いです。
若い人が多く働く業界とかと比べたら、年収の面で見栄えするのはそういう事です。
ちなみに公務員同士で結婚した人を多く見てきましたが、みんな共働きです。稼ぎは多くないので、辞められません。
転職にしくい
公務員の仕事はその特殊・専門性から、一般の会社でスキルを活かしづらいです。
実際私も転職活動をする際、自分のスキルを何に活かせるのか書けなかったし、エージェントさんに相談したところ、公務員から転職する方で最も多いのは営業職だそうです。
未経験からできる&成果次第で年収が維持できるからという理由だそうですが、裏を返せば経験を活かせる仕事が少なく、また年収も下がる傾向にあるということです。
副業できない
知ってのとおり公務員は副業が禁止されています。景気の悪化から副業をする人は年々増えていますが、公務員の副業が全面解禁されることは恐らく今後もないでしょう。
毎月頑張って食い繋ぐくらいの給料で、副業はできないので裕福ではありません。
また副業できないというのは本業以外のスキルを身に着けることができず、これもまた前述の転職しづらいにも繋がる負のループです。
精神を病む人が多い
とにかく風当りの強い仕事なので、精神を病む人は多いです。
行政のやることはメディアが大きく取り上げるので、ある程度偉くなれば矢面に立つことも多く、重圧から自殺に追い込まれた方もいます。
あと警察や役所なんかで働いていると税金泥棒、死ね、訴えるとか、ごく当たり前に言われます。(そしてたまに本当に訴えられます。)
暴力沙汰や恫喝などもあり、同僚は普通の事務職ですが仕事中に包丁を振り回され刺されそうになり病んで休職しました。
そのほか過重労働で病んでしまう人もいます。
私も今の仕事は飲食店のピークのような忙しさが一日中続き、かつ残業もあるので、精神的にかなり危うい時もありました。
ただ、病んだ時にちゃんと休職できる、復職も慎重に進められるというのはメリットでしょう。(そもそも病む環境が問題ですが)
年功序列の風習が抜けない
多くの会社もそうだと思いますが、公務員はひときわ年功序列の風習が残り続けています。
給与体系はもちろん、昇進昇格、役回り(例えば若い者が始業前の準備をするなど)も全て年功序列&学歴。
上司より仕事をしているのに貰える給与は半分以下だったり、逆に部下に同じ仕事をさせながら給料は自分のが多いなんて申し訳なさも。
とにかく気持ちのいいものではないし、向上心を削ぐ制度です。
毎年給料が徐々には増えるので、年を取ったときに家族を養うことを考えるとありがたい制度ですが。
まとめ
長くなるので一旦デメリットを振り返ります。
異動ガチャで自分のやりたい仕事ができない
事務職を続けても成長がない
サビ残なしはウソ
年収高いはウソ
転職しにくい
副業できない
精神を病む人が多い
年功序列の風習が抜けない
一方で、実際働いて感じたメリットも沢山あるので、そちらは関連記事で深堀します。
公務員を考えている方・公務員を辞めたい方の参考になれば幸いです。